歳を重ねるごと1年の経過を早く感じるのは、蛙鳴蝉噪(アメイセンソウ)の時代が織りなす現象なのかと思う今日この頃ですが、それにしても、余りにも目まぐるしく移り変わる現代のご時世にはいささか、違和を覚えます。
今年も残すところ僅かとなりましたが、会員諸氏におかれまして2022年は、どのように映った1年でしたでしょうか。
『歳忘れ』という言葉があります。1年を振り返り嫌な事、辛い事を忘れようとする風習から生まれた言葉と世に伝えられています。過去を忘れて『一年の計は元旦にあり』として翌年の元日に新たなスタートを切る事を重んじる日本人の転生的発想を占う時、1年単位で物事を成就させることを旨としてきた日本人の知恵には感嘆します。
この事を思い、毎年、会員諸氏に謹呈しています『暦』の表題について、来年は『無功徳(ムクドク)』(別紙参照)と致しました。
今年一年、会員諸氏には大変お世話になりました。
皆様におかれましてはどうか、期待の持てる新年をお迎え頂くよう真に念じ上げまして、年末の感謝のご挨拶に替えさせていただきます。
合掌
令和四年師走
協同組合 日本柔整総研・日本鍼灸総研
代表理事 成清 圭吾